『カラオケ行こ!』感想 【注:ネタバレ含む】
今回は和山やまさんの『カラオケ行こ!』を読んでみました。
こちらはマンガ大賞2021で3位に選ばれていたのと、以前王様のブランチやアメトーーク、アンガールズ田中さんのインスタ等、様々な所で話題になっており、いつか読もうと思っていたマンガでした。
和山やまさんと言えば『女の園の星』で一気に注目を受けたマンガ家さんですね。
※※※※※※ 注意:ここからネタバレ含みます ※※※※※※※※
【主要人物】
- 岡 聡実(おかさとみ)中学生。合唱部部長
変声期を迎え高音が出なくなっていく事に悩む。
- 成田 狂児(なりたきょうじ)
ヤ〇ザ。組長がカラオケ好きで年4回カラオケ大会がある。一番下手だと組長自らにより入れ墨を入れられる。(入れ墨彫りの腕はない為地獄)
【感想】 (注:〇→ク)
狂児のキャラが良かったです。ヤ〇ザだけど愛嬌やユーモアがある上に人間味があって、聡実が狂児に好感を抱いていくのが理解できます。
中学生にタバコの匂いをつけさせないようカラオケで吸わないとか、肘を付きながら食べているのをちゃんと注意するところとかw
危険地区をきちんと教えてあげる所も狂児の良さが出ていて良かったです。
ヤ〇ザの実情はわかりませんが、現実にはこんなに甘くはないのだろうなとは思いました(笑)。高校生の聡実がヤ―サン相手に言いたいことを言えているのは現実味はないですが、マンガだから何でもありかなw
聡実にカラオケ指導を受けた後、きちんとお礼をするところなんかは流石仁義の世界だなという感じがしました。
所々にクスッと笑いどころがあり楽しいです。
ヤ〇ザのカラオケ大会に乗り込むのは流石に現実離れしているけれど、あの状況ならば行きたくなる気持ちもわかります。
どんでん返しにやられてしまいました( *´艸`)
一巻完結ですが、構成が上手いのかグッと引き込まれて感情も揺さぶられました。
笑いあり、のほほんとした感じもあり、されどヤ〇ザの世界という緊張感があり、緊張と緩和がとても上手な作品だったと思います。
もし続編が出るならば絶対に読みたいです(^^)/
現在は月刊コミックビームにて『ファミレス行こ。』というマンガが連載中です。
『ファミレス行こ。』第1話 【月刊コミックビーム2021年5月号】
(*2021年10月号は休載です)